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2026/04/13
ダイカスト不良を減らすために本当に必要なこと
―5ゲン主義と現象数値化―
これまでの記事では、
ダイカスト不良の多くが
・評価設計
・データ不足
・工程現象の未把握
によって、
原因が整理されないまま対策が進められてしまうケースが少なくない、
という話を書いてきました。
実際の現場では
・新しい材料を試す
・副資材を変更する
・条件を変更してトライする
といった取り組みが行われます。
しかし結果が安定せず、
最後は「原因はよく分からない」という言葉で終わってしまう。
ダイカスト現場では決して珍しい話ではありません。
なぜ原因が整理できないのか
ここまでの記事で触れてきた通り、原因が整理できない理由の多くは
工程の現象が見えていないことにあります。
ダイカスト工程では
・高温
・高速
・高圧
という条件の中で様々な現象が同時に起きています。
しかしその多くは工程の内部で起きているため、
直接確認することができません。
その結果、
結果として現れた不具合だけを見て対策を検討することになります。
不具合は「結果」でしかない
例えば
・バナナ曲がり
・張り付き
・ガス欠陥
といった不具合は工程内で起きた現象の結果として現れます。
つまり、本当に確認しなければならないのは
不具合そのものではなく『工程の中で起きている現象』です。
重要なのは「現象を見ること」
ダイカスト工程を整理するためには
・工程の現象を確認する
・現象を数値として把握する
・工程全体のリスクを整理する
という取り組みが重要になります。
しかしそのためには、机上の検討だけではなく実際の現場を見ることが欠かせません。
5ゲン主義という考え方
ものづくりの現場では
『5ゲン主義』という考え方があります。
・現場
・現物
・現実
・原理
・原則
この5つをもとに物事を判断するという考え方です。
ダイカスト工程のように多くの要因が重なり合う工程では、
この考え方が非常に重要になります。
現場 × データ
現場を見るだけでも不十分です。
また、データだけを見ても工程を整理することはできません。
重要なのは、現場とデータを組み合わせることです。
現場を確認しながら工程の現象を数値として整理することで、
工程の中で何が起きているのかが少しずつ見えてきます。
ダイカスト工程の改善
ダイカスト工程の改善では単一の対策だけですべてが解決することは多くありません。
・材料
・設備
・副資材
・条件
様々な要因が関係しているため、
工程全体を見ながらリスクを整理していく必要があります。
Edge Creatorsの取り組み
Edge Creatorsでは
・5ゲン主義による現場確認
・センサーによる現象の数値化
・工程の可視化
といった取り組みを通じて、ダイカスト工程の現象整理や改善支援を行っています。
これまで、大手自動車メーカーを含む様々なダイカスト現場での経験と実績をもとに、
工程の中で起きている現象を整理しながら改善の方向性を検討しています。
まとめ
ダイカスト不良の多くは技術そのものではなく
工程の現象が見えていないことによって原因不明になります。
そのため、
・5ゲン主義で現場を見る
・工程の現象を数値化する
・工程リスクを整理する
という取り組みが工程改善には重要になります。
最後に
ダイカスト工程は、一見するとシンプルな工程に見えますが、
実際には多くの現象が複雑に重なり合って成立しています。
だからこそ私たちは、現場で起きている現象を丁寧に見つめ、
ものづくりの現場と共に整理していくことを大切にしています。
今回のシリーズは、日々ダイカストの現場で課題と向き合っている技術者の方々に、
工程の見方を少しでも整理するきっかけになればと思い書かせていただきました。
その過程で、
「原因が整理できない不具合」
「評価の進め方に悩んでいるテーマ」
などがありましたら、Edge Creatorsでは
現場確認・データ取得・現象整理といった観点からの
技術相談にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
ものづくりの現場には、まだ整理されていない現象が数多く存在します。
私たちはこれからも、現場で起きている現象を丁寧に見つめながら、
ものづくりの課題整理に向き合っていきたいと考えています。
また、工程リスクの整理や改善活動を現場で支援する
『リスクコンサルティング』 のご相談も承っておりますので、
お気軽にご連絡ください。
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